さりげなくニュース8/27

　 　1970年といえば作家三島由紀夫の自衛隊駐屯地での割腹自殺だ。
　先頃、三島由紀夫製作、監督、主役を務めた氏の小説「憂國」と同名のフィルムが発見され、DVD化を含む公開が決まった模様だ。セリフが一切なくワーグナーの音楽が流れるなかでの割腹シーンが描かれているという。
もう一つの1970年といえば、大阪万博である。通産省に入省して若干4年目の課長補佐でもあった堺屋太一のプロデュースであった。日本が近代工業社会になったことを内外にアピールした一大イベントでもあった。
　この同じ年、三島は千人近い自衛隊員を前にして演説していた。「日本は経済的繁栄にうつつをぬかして精神的にからっぽになってしまったんだぞ、お前ら、それがわかるか」と。