さりげなくニュース2/24

    亀井静香代議士に闘いを挑んだホリエモンこと堀江貴文容疑者は塀の向こう側に落ちた。政治を劇場化した小泉流政治手法は政治に危機感も関心さえも失せた世情にうまくマッチした観さえある。 ある識者はこれを称して、反対派をすべて追い出したのは組織の再生や時代に応じた変遷を考えると自派の弱体化に、やがては連なる。異質なるものは含んだ組織の方がいいと。  政治を含め共通の価値を共有することによって人間が結集する行為に皆が意義を見いだせなくなった世の中と表現可能かもしれない。政治へ関心を示したのは全共闘世代が最後なのかもしれない。  また20代が子供を産む覚悟の欠如、子供に依存されることを受けとめるに快適ではありえない社会になっている。そこからは小手先ではない本来の政治家的発想が生まれてくる必要がある。  今月の8日、アジア開発銀行総裁の黒田東彦氏による「東アジア単一FTAが必要」という発言があった。現在アジアにおける自由貿易協定(FTA)は東南アジアと中国やアメリカ、インドとの間では実現に向け着々と進んでいる。  中国、南北朝鮮、日本という歴史的儒教圏でしかも漢字文化圏、その共同体化を将来視野にいれるならばアジアの国と付き合えるリーダーの出現が待望される。幸いに中国は教科書的ガリガリのマルクス主義者ではないし、中日戦争の加害−被害関係を尾にひくほど非プラグマティックな国ではないと見られている。また中国の経済体制を上からの資本主義と理解する向きもある。また、この3国は東南アジアと違いヨーロッパの支配化になかったという共通項がある。