2016.3.21


リアリストの目

尾形光琳作「紅白梅図屏風」国宝である。この絵に関していろいろな説がある。

女の乳房、広い頑丈な尻。

左の樹木はいきり立つ男根。右の樹木には、萎んだ男根である。

二人の男が女の裸体のなかに関係性を表示している。

左の小枝は盛り上がった乳房を愛撫している。

左の男根は尾形光琳の男根であろうか。右の元気のない男根は光琳より10歳ほど年上の光琳の絵のパトロンである中村内蔵助のものであろうか。

がっちりした尻をもつ女は光琳の妾である(さん)の尻であろうか。

光琳は内蔵助に妾さんを貸している。

光琳と内蔵助は衆道である。二刀流使いの関係である。

後世の人々は、光琳晩年の傑作として国宝として大切にしている。

 

以上の説を述べているのは、筆者の独創ではない。神戸大学の教授でもあり、美術史研究家の小林太一郎氏の説である。

 

ピカソも数々の女をものにし、子供を作ってはいるがたった一人の女ジローから振られている。光琳は6人の女に7の子供を生ませている。

 

筆者が頑なに信じていることは、ほんものの絵描きは長寿であるというものがある。簡単にその意味するところは、世界を認識する最前線の感覚の地平に生きる絵描きは生に貪欲という本性をもっていると考えるからだ。

 

本物かどうかの最初の基準は長寿かどうかにある。

 

By K.Wada